青春の代名詞、Honeyworksは変わった。
こんにちは。鈴宮ゆめにゃ(@suzumiyayumenya)です。
ラストティーンを謳歌中の今、ハニーワークスことハニワを聞いていて、「5年前とは違うな~」と感じるのです。
なぜハニワは変わった?~オタクは個性~
ここ数年のハニワの曲は、一言で表せば”オタク向き”です。
推しや好きな人がいて、可愛くなりたいとあがいたり。
可愛さを持っている子が嫉妬に負けないように頑張ったり。
では、なぜそうなったのか?
10年前まではオタクとは「一定数いるにも関わらず異端扱いの生き物」だったけれど、今ではオタクであることは「ステータス」になったからです。
オタクが市民権を得たのです。
好きなものがあって、「その気持ちは他の人に負けたくない」と他のファンの存在を意識したり。
また、SNSの普及によって推しとの距離が近くなり、自分の存在をアピールできるようになったり。
そのような気持ちが押し出されている世界が”オタク”であり、オタクであることが多くの人の”個性”になったのが現代です。
オタクであることをどのくらい掲げるかはその人によりますが、多くの人が推しを抱えて生きています。
ハニーワークスは共感されるために現代人向けに曲をシフトしているのです。
昔のハニワが恋愛の曲ばかりだったのも同じような理由で、彼氏or彼女持ちが大きいステータスだったからだと考えられます。
『可愛くてごめん』からみえる”絶対正義”~顔さえ良ければ暴言OK?~
「ムカついちゃうよね? ざまぁw」(『可愛くてごめん』より 歌詞引用)
現代ではわたしはわたしの好きなように生きるというメッセージが多くの方から発信されています。
ゆめにゃも自分の好きなものに口を出されたくない気持ち、否定される悲しみは味わってきました。
しかし、多くの若者が見る曲で決めゼリフとはいえ悪口が肯定されることに納得がいかないのです。
「『ざまぁ』はちゅーたん(曲の主人公)を見下してきたり邪魔してきた人に対して使った言葉」
なのですが、”自分の好きなように生きて良い”というメッセージ性があるとはいえ、2020年代は他人を傷つける言葉が同調される世界になってしまったのだと悲しくなります。
自分磨きを頑張っても、「ざまぁ」なんて言葉使う子の心は可愛くない。
これはちゅーたんに限らないのですが、自分の好きでしていること(生き方、ファッション)を勝手に評価されることに苦しんだ結果、強い言葉で他人を蹴散らすようになった方が多いように見えます。
可愛いは正義といいますが、『可愛くてごめん』では、顔が可愛いことが”絶対正義”と扱われていますね。
「可愛い子の言うことが正義」「うちらしか勝たん」のような風潮は、今を楽しむことに命をかけているギャルのマインドも入っていると考えられます。
【可愛くてごめん】の致命的な問題点は、下記の記事で取り扱っています
【可愛くてごめん】「ざまぁw」→「10年後にメイクは落ちてんだよ 」(sakurabako.com)
(ぐるナイとサロメ氏)オタクと市民権
ハニーワークスは関係ないのですが、TV番組『ぐるぐるナインティナイン』のゴチで声優さんの宮野真守さんが登場しましたね。
オタク文化の加速で声優さんもライブやTVといった表舞台に出てくるようになった現代。
「有名なイケメン!」みたいに持ち上げられていましたが、彼は声優業界での有名人で、アニメに疎い方やオタクではない方からしたら「誰?」なんですよね。
出川哲朗さんが彼のことをご存じなかったシーンをカットしないあたり、もしかしたらTV側も彼が”本当の有名人”ではないことが分かっていたのかもしれません。
知名度こそないものの熱狂的なファンが多いタレントを出すことで、ネットでの話題性や視聴者ウケを狙ったと考えらえれます。
オタクは市民権を得られているものの、オタクの常識が一般教養という段階まではいってませんね。
ぐるナイ以外にも、Vtubeの壱百満天原サロメ氏がコラボしたCMはオタク受けが良かった一方で「食卓が凍った」「声が凄いうるさかった」と批判的なコメントが目立っていました。
日清の完全メシはともかく、ヤクルトのヨーグルトをサロメ氏に宣伝されて買う人って限られているのでは……?(女優さんがした方が購買意欲をそそるのでは?)とゆめにゃは感じます。
だれでもなんでも言える時代だからこそ
強い言葉を使った方がインパクトあるし、SNS映えもするから、そういう影響もあるのかもしれません。
SNSが普及して、それぞれの見たいものだけを見て、同じような世界観を持つ者同士だけで繋がれるようになった今。
アイドルがファンに暴言を吐くツイートが全世界に共有されたり、クリエイターに人格の良さが求められるようになったり……。
なんでもカテゴリー化される現代、これからは個人が”どんな言葉を使って生きるか”が試されるのでしょうか。
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